さて前回、購入直後にGalaxy A54 5G(SM-A546E)をroot化してしばらく経ちました。
たいした使い方をしていない状況だったのもあってずっとバージョンアップせず使っていましたが、そろそろ現在のホーム画面を見飽きた&Good Lockが正式に日本対応したのもあって、重い腰をあげてバージョンアップ、いつもどおりroot化まで行ったので作業メモを残します。
前回は昔からやっている方法で概ね問題なくroot化を済ませる事ができましたが、どうやらandroid 13からboot.imgの使い方が変わったらしく、そこだけ手こずりました。
前回と同じ注意喚起ですが、もしもこの備忘録を参考にされる場合は、、、
①自己責任、②質問されても私は恐らく答えられない
のを念頭において作業してください!
参考にしたページ
前回と同じくxda developersのどこかを参考にしたハズなんですが、どのページだったか全然見つからず…
下準備
以下のような物品・アプリが必要です。
- (スマホ)Samsung Accountからログアウトしておく
- (スマホ)googleアカウントからもログアウトしておく
- (スマホ)OTAは当然できないので、必要なデータのバックアップを取っておく
- (パソコン)自分の端末にあったSTOCK ROMを用意しておく
→frijaというアプリを使うと、公式サーバーからSTOCK ROMをダウンロードしてくれるらしい。 - (パソコン)Samsung Android USB Driverをインストールしておく
- (パソコン)ODINアプリを取得しておく
- (その他)純正のUSB-Cケーブルを用意する
純正のUSB-Cケーブルに関してはおまじないみたいなものですが、確かgalaxy S9+をroot化するときはケーブルの違いでいかなかった記憶があるので。
今回「googleアカウントからもログアウトしておく」を追加しているのは、最初ログアウトせずに初期化したら再ログインがとても面倒だったので、先にログアウトを追加しています。
作業内容
①パッチ適用済みboot.imgを作成する
1.開発者向けオプションの有効化
2.最新STOCK ROM(android15)の圧縮ファイルから、「init_boot.img」を取り出す
android12までは「boot.img」を取り出してパッチ適用させていましたが、android13以降は「init_boot.img」を使用するので注意。この違いを知らず丸一日悩みました。
「init_boot.img」は「boot.img」と同じく、APファイルを7zipアプリなどで解凍すると同じディレクトリに入っています。
3.取り出したinit_boot.imgをスマホにコピーする
ダウンロードフォルダなど、分かりやすい場所にコピーしておく。コピー方法はUSB経由でもSMB経由でもなんでもOK
4.今使っているmagiskアプリ(最新版)でパッチ適用する
5.パッチ適用されたファイルがランダムなファイル名になっているので、「init_boot.img」に名称変更する
6.パッチ適用済みinit_boot.imgをtarファイルとして圧縮保存する
google play storeにある「ZArchiver」アプリなどを使って、「init_boot.img」を「init_boot.img.tar」として圧縮しておく
7.パッチ適用し圧縮された「init_boot.img.tar」をパソコンにコピーする
スマホへのコピー同様にコピーできればなんでもいいので、USBやSMB経由でコピーする
②ダウンロードモードの有効化
現在もrootedな状態ならすでに有効化されているでしょうから必要ないかもしれませんが、必要であればこのタイミングでダウンロードモードを有効化します。
実際の有効化手順は前回の記事の「②ダウンロードモードの有効化」を参照してください。
※同時にOEMロック解除もオンにするので端末が初期化されます、ご注意ください
③最新版STOCK ROMを書き込む
パッチ適用済みinit_boot.imgの前に、まずは一通り通常のSTOCK ROMを書き込み、ようこそ画面が表示されるかまでは確認しましょう。
1.ODINアプリでSTOCK ROMを書き込む
2.書き込み完了したら再起動をかけ、ようこそ画面を確認する
3.スマホを電源オフにする
④パッチ適用済みinit_boot.imgの適用
STOCK ROMでの起動が確認できたら、いよいよパッチ適用済みinit_boot.imgの書き込みです。BLだけなのですぐに終わります。
1.ボリュームダウンキーを押しながらUSBケーブルを挿し、「ダウンロードモード」で起動する
2.ODINの「BL」にスマホからコピーしてきた「init_boot.img.tar」を選択し「start」する
3.ROM書き込みが終了すると自動的に再起動されるので、もうケーブルは抜く
⑤再起動
1.(初回起動は少し時間がかかるが)ようこそ画面が表示されれば手順は終了
2.magiskアプリをgitHubからダウンロード→インストールし、しっかり適用されている事を確認する
最後に
昔と違ってroot化の恩恵も少なくなり、自分もそこまでの熱意がないためか全然情報収集していなかったので”「init_boot.img」を使う”という事実にたどり着くまでに時間がかかってしまいました。
頼れるxdaの皆様がたありきでの更新なので、まだしばらくお世話になりそうです。